女性の多くは、50歳前後に閉経になります。 閉経する前後5年間を「更年期」と呼ばれ、この更年期の間は、女性ホルモンの分泌が減少します。 そのため、心身ともにさまざまな変化が現れます。 この心身の不調を更年期障害と呼ばれています。 主に現れる症状は、「気分の浮き沈み」「不眠」「不安になる」「興奮状態になりやすい」「ほてり」「発汗」「手足の冷え」「動悸」「肩こり」などです。 人によって現れる症状もさまざまで、中には複数の症状がいくつも重なって現れることも少なくないです。 そのため、人と話すことも辛かったり、家族からも理解してもらえないこともあります。 一人で更年期障害に悩んでいる人も多いです。 症状がつらいときは、更年期外来や婦人科を受診して相談することをおすすめします。 更年期障害の治療として漢方を用いた治療法があります。 漢方を用いた治療法は、科学的にも認められてきているので、医療機関を受診することをおすすめします。 ...
女性の多くは、更年期障害と呼ばれる心身ともにさまざまな不調に悩んでいる人もいます。 更年期障害が起こる原因は、「生物学的要因」「社会的・環境的要因」「心理的・性格的要因」などがあります。 ◆生物学的要因 加齢と閉経によって女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が減少するためです。 エストロゲンは、卵巣より分泌される女性ホルモンですが、女性特有の子宮や乳腺だけでなく、脳、肝臓、腎臓、肺、胃、腸など全身に存在しています。 そのため、エストロゲンが減少することで、全身に影響が及んでしまい更年期障害を起こす原因にもなります。 ◆社会的・環境的要因 更年期夫の転勤や定年、もしくは自分自身の転勤や定年、親や夫との離別、子供の巣立ちなどあらゆる環境の変化によって、将来への不安などが原因となって更年期障害が起こることがあります。 ◆心理的・性格的要因 まじめに物事をとらえたりする性格の場合などでも更年期障害を起こす原因となることがあります。 ...
更年期障害とは、体や心の両方にトラブルが起こります。 しかし、人によっては心の症状の方が強く起こる人がいます。 心の症状としてよく現れる症状は、「神経質になってしまう」「イライラ」「興奮」「不安」「気分の浮き沈み」「無気力」などです。 他には、「眠れない」「途中で目が覚めてしまう」などの睡眠障害が起こることもあります。 見た目は、元気にしていても、心の症状を悩んでつらい思いをしているかもしれません。 千葉県にある東京歯科大学市川総合病院産婦人科の更年期外来に来院した人のうち、およそ60%超の人が、「抑うつ症状」がありました。 更年期障害の治療において、心の症状についてもきちんと対応する必要があります。 更年期障害にかかっている人によくあるのが、無気力などによって生活にも支障がでてしまうということです。 気の持ちようだとされがちですが、きちんと治療することで、心の症状も改善させることは可能です。 このような心の症状に悩んでいる人は、まず医師に相談することをおすすめします。 ...
更年期障害の治療で、薬物療法が3つあります。 ◆ホルモン補充療法 体内にある減少したエストロゲンを薬で補充する治療法です。 ◆漢方薬 漢方を用いた治療法です。 ◆向精神薬 心の症状に対して治療する場合です。 この薬物療法だけでなく、「カウンセリング」「心理療法」などを行う場合もあります。 これら更年期障害の治療法の中でもホルモン補充療法が、高い効果があるようです。 減少した女性ホルモンエストロゲンを補充して、症状を改善させるという方法は、とても理にかなった治療法です。 ただし、この治療法による影響として、「不正出血」が起こるかもしれません。 また、5年以上この治療法を継続すると「乳がん」になる危険性も高まる可能性があります。 すでに乳がんにかかっている人は、ホルモン補充療法を受けることはできません。 その場合は、漢方薬を用いた治療をします。 漢方薬を用いた治療法とホルモン補充治療法を比べたとき、効果はどちらも同じような効果があるという調査結果もあります。 ...
漢方薬とは、自然の植物や動物、鉱物からできた生薬をいろいろと組み合わせたものです。 簡単に服用できるようにエキス顆粒として処方されるのが多く、薬局で扱っています。 更年期障害や関係する疾患に使われる漢方薬は、2010年9月現在、30種類以上のものが健康保険適用となっています。 漢方薬は安全性の高い薬ですが、「吐き気」や「胃の不快感」などの副作用を起こすこともあります。 更年期障害によく用いられる漢方薬は、「三大漢方婦人薬」と呼ばれ、「当帰芍薬散」「加味逍遥散」「桂枝茯苓丸」です。 どの薬を使うかは、人それぞれの症状に合わせて処方されます。 最初に処方されることが多い漢方薬は、更年期障害に対して効果が高いとされる「加味逍遥散」です。 この漢方薬で効果がみられないときは、他の漢方薬に変更したり、併用して使用することもあります。 また、漢方薬だけでなく、ホルモン補充療法と併用することもできます。 医師と相談をして治療方法を選び、試してみてください。 ...
更年期障害によく用いられる漢方薬は、「三大漢方婦人薬」と呼ばれ、「当帰芍薬散」「加味逍遥散」「桂枝茯苓丸」です。 それぞれの効果などを紹介します。 ◆当帰芍薬散 当帰芍薬散には、芍薬、蒼朮、沢瀉、茯苓、川芎、当帰が含まれています。 この漢方薬は、動悸、興奮、憂うつに効果が期待できます。 「当帰」は、セリ科の植物のトウキの根の部分です。 作用は、鎮痛、解熱、免疫力を高めることができます。 「芍薬」は、ボタン科のシャクヤクの根の部分です。 鎮静、鎮痛、末梢血管拡張の作用があるとされています。 ◆加味逍遥散 加味逍遥散には、柴胡、芍薬、蒼朮、茯苓、当帰、牡丹皮、甘草、生姜、薄荷、山梔子が含まれています。 この漢方薬は、神経質、イライラ、不安感に効果が期待できます。 生姜、薄荷などは、食材としても使われているものですが、生薬として使用できるように加工しています。 ◆桂枝茯苓丸 桂枝茯苓丸には、桂皮、芍薬、桃仁、茯苓、牡丹皮が含まれています。 この漢方薬は、睡眠障害、無気力、めまいに効果が期待できます。 ...